top of page
検索

意外に多い?介護の職種。仕事の「就き方」もご紹介


ree

「介護の仕事」といっても、実は幅広く、15もの職種があります。

今回は介護との仕事における職種とそれぞれの仕事の「就き方」を、資格が不要なものと、必要なものに分けてご紹介します。


<資格不要の職種>

①介護職員(ホームヘルパー) 「仕事内容」 利用者の日常生活(食事や入浴など)サポートと家事などの生活援助を行います。

介護施設に勤務する介護職員、利用者の家に訪問して介護サービスを提供するホームヘルパー(正式名称「訪問介護員」)に分かれます。

「仕事の就き方」 特別な資格は不要です。

ただし、利用者の身体に直接触れる業務には「介護職員初任者研修修了以上」の資格が必要です。


②介護助手・介護補助 「仕事内容」 介護福祉士などのサポート(清掃、ベッドメイク、備品管理、配膳など)をする仕事です。

縁の下の力持ち的な重要な任務で、利用者の身体介助もなく、身体的負担は少ないでしょう。 「仕事の就き方」 無資格でも就業可能です。

自治体によっては就業者向けのセミナーを開催しているところもあります。 ③管理者(施設長・ホーム長) 「仕事内容」 施設によって名称は変わりますが(施設長やホーム長など)、事業所全体の責任者のことで、事業所全体をマネジメントする仕事です。

収支面の管理ももちろん大切ですが、それ以上に利用者と直接触れ合うことになるスタッフを育成し、マネジメントすることが重要となります。


「仕事の就き方」 基本的には、いち介護職員からキャリアアップする形です。 管理者に資格はとくに必要ないものの、業態によっては必要となるケースもあります。


④介護事務 「仕事内容」 事務業務全般を担当します。負担額の計算や請求業務、自治体へのレセプト(介護報酬請求)業務など。 そのほか、一般事務も担当します。

「仕事の就き方」 介護職の経験や資格は不要です。

しかし、介護保険制度に関する知識や専門用語を理解しておかないと仕事が進みません。 また、一般事務としての能力も求められます。

「ケアクラーク」や「介護事務管理」、「介護報酬請求事務技能検定」などの資格があれば、業務に活かすこともできるでしょう。

⑤生活支援コーディネーター 「仕事内容」 地域の高齢者に生活支援や介護予防サービスを提供します。 ニーズに沿ったサービスを紹介し、新たなサービス開発も行います。 「仕事の就き方」 資格は不要ですが、「社会福祉士」や「ケアマネージャー」などの福祉系の資格がないと正社員は難しいといわれています。

また、移動が多いため普通自動車免許があるといいでしょう。 <資格が必要な職種>

⑥ケアマネージャー(介護支援専門員) 「仕事内容」 利用者が適切な介護サービスを受けるための「ケアプラン」を介護保険制度に基づいて作成します。

身体を使う仕事ではないため、肉体労働が困難な方でも可能。

居宅支援事業所や地域包括支援センターなどでも就業できます。

「仕事の就き方」 「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」の試験に合格しなければいけません。

「指定業務の通算年数が5年以上かつ日数が900日以上である者」という受験資格があり、他の介護系資格よりもハードルが高いといえます。


⑦生活相談員 「仕事内容」 介護施設で生活を始める利用者と家族からの相談対応、各種手続きを行います。 特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームなどの高齢者福祉施設で働く人のことをいいます。

「仕事の就き方」 「社会福祉士」「社会福祉主事任用資格」「精神保健福祉士」いずれかの資格が必要です。 とくに社会福祉士は必須とするところが多いため、社会福祉主事任用資格だけでは就業できないことがあります。

自治体によっては特定の条件を満たせば、未資格で働けるところも。


⑧支援相談員 「仕事内容」 仕事内容は、生活相談員と同じです。 支援相談員は「介護老人保健施設で働く人」のことをいいます。 「仕事の就き方」 「社会福祉士」「社会福祉主事任用資格」「精神保健福祉士」いずれかの資格が必要です。 とくに社会福祉士は必須とするところが多いため、社会福祉主事任用資格だけでは就業できないことがあります。


⑨サービス提供責任者 「仕事内容」 訪問看護施設で、利用者が質の高いサービスを受けることができるようにサポートします。 管理業務全般、ホームヘルパー育成なども含みます。 「仕事の就き方」 以下のいずれかに該当する必要があります。

A、介護福祉士資格を有する者

B、実務者研修修了者

C、(旧)訪問介護員1級を有する者

D、(旧)介護職員基礎研修修了者

※AとBは廃止された資格ですが、取得済の人はサービス責任者になれます。


⑩看護職員 「仕事内容」 看護師あるいは准看護師の資格保持者です。 利用者の健康管理や服薬管理を行い、施設利用者の健康管理は看護職員が主導します。

「仕事の就き方」 看護師もしくは准看護師の資格が必要です。 看護師:3〜5年間、必要な教育を受け、国家試験に合格する。 准看護師:養成学校に2年通い、都道府県の試験に合格する。


⑪管理栄養士 「仕事内容」 食事メニューの考案と栄養指導がメインです。 ミキサー食や流動食が必要となることもあるため、利用者に合わせたメニュー管理が必要となります。 「仕事の就き方」 まず、管理栄養士国家試験に合格する必要があります。 栄養士養成施設を卒業後、栄養士の実務経験を積んでの受験も可能です。


⑫機能訓練指導員 「仕事内容」 利用者が施設で自立した生活を送れるよう指導し、介護度を上げないための予防支援、利用者ごとの機能訓練計画を立案します。 「仕事の就き方」 以下の資格のいずれが必要です。 ※鍼灸師のみ鍼灸師以外の機能訓練指導員がいる施設での実務経験が半年以上必要。 ・作業療法士 ・理学療法士 ・看護師または准看護師 ・言語聴覚士 ・あん摩マッサージ指圧師 ・柔道整復師 ・鍼灸師


⑬福祉用具専門相談員 「仕事内容」 福祉用具の選定、「福祉用具サービス計画書」の作成、利用者や家族に対して福祉用具の使い方について説明、福祉用具の点検やメンテナンス業務が仕事です。 「仕事の就き方」 「福祉用具専門相談員指定講習」の受講と評価試験に合格すれば資格を取得できます。 受講料:3万円~6万円ほど。全50時間の講習で、1週間ほどで終了します。


⑭介護認定調査員 「仕事内容」 介護サービスの利用希望者に対する要介護認定の調査の仕事です。 介護度の決定には1次判定と2次判定があり、介護認定調査員は1次判定に必要なデータを集めるため申請者へヒアリングをします。


「仕事の就き方」 以下の資格を保有かつ介護現場での実務経験が5年以上、または介護認定調査に1年以上携わった経験が必要です。

ただし、これは地方自治体から委託を受けた指定事務受託法人に限られています。

資格要件 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、歯科衛生士、栄養士 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士 視能訓練士、義肢装具士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師


⑮介護ドライバー 「仕事内容」 デイサービスやリハビリを受ける利用者の送迎。 車椅子の上げ下ろし、乗車サポートもあるため、体力が必要です。

「仕事の就き方」 普通自動車第一種運転免許と、大きめの乗用車を運転できる技術があった方がいいでしょう。


以上が介護の職種と仕事への就き方です。 資格がなくてもできる仕事はありますが、やはり資格があった方が働き方、選べる仕事の幅は広がりそうです。

 
 
 

コメント


  • Facebook
  • Twitter
  • LinkedIn

©2021 by エッセンシャルパートナー |株式会社オーバー

bottom of page